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こだわり

構造材へのこだわり

「たか建築舎」を始めるにあたり私たちがまずこだわりたかったのは
構造材にどの杉を使うかということでした。

福岡から近い産地の材料を探していたところ
丁度紹介していただいた「小国杉」に魅了され、これを構造材に決めました。

「小国杉」の産地は
九州の中央・阿蘇山の裾野に広がる熊本県小国町。

山間高冷地帯のため、
夏は涼しく冬はマイナス10℃という
厳しい寒さの土地です。

この寒暖の差が木目の詰まった
比重の高い丈夫な小国杉をじっくり育ててくれます。

また山の傾斜がなだらかで
高低差が少ないため木の性質が揃い、
使いやすい木材に仕上がります。

この「小国杉」の性能や強度は国の実証試験において確認されています。
(木造設計基準数値45を大幅に上回る70という引っ張り強度です。)

さらに私たちは、この「小国杉」の強度を最大限に生かすため、
一般的な在来軸組工法に比べて柱の断面欠損が少なく、
荷重を面で受け止めることができる軸組パネル工法を採用しています。

実際、これまで色々な木材を見てきましたが、
小国杉の粘りや輝くような淡いピンク色は本当に素晴らしいものです。
無垢の木は、年月が経つにつれ程よい飴色に変化し風合いを増していく魅力がありますが、
「小国杉」はその中でも本当に素晴らしい経年変化を感じさせてくれるものだと考えています。

基礎へのこだわり

基礎は継ぎ目のない「一発打ち」

いつまでも心地よく住める良い家をつくるには、見えない所まで手を抜かないことが大切です。
コンクリートの基礎は、建物が出来上がるとあまり目につかない部分ですが、文字の通り建物の「基礎」となる部分。
一般的なべた基礎は「ベース」と「立ち上がり」の2回に分けてコンクリートを打つので継ぎ目が生じます。
対して、たか建築舎の基礎はこの「ベース」「立ち上がり」を一度で形づくる継ぎ目のない「一発打ち」。
両方の型枠を最初から成形し隙間なくコンクリートを打つため非常に高度な技術と手間が必要となりますが、
気密性に優れておりシロアリや水害時の水の侵入を防ぎ、地震時の横揺れに対しても強度的に有利です。

断熱材へのこだわり

セルロースファイバーの断熱材

たか建築舎では、断熱材に新聞紙をリサイクルしてできるセルロースファイバーを使用しています。
綿のような断熱材を機械で壁の中に吹き込む充填工法により、ボード系断熱材に比べ隅々まで隙間なく施工できます。
隙間なく充填された多孔質のセルロースファイバーは屋外からの騒音をやわらげ、室内の音も吸収してくれます。
また、添加されている難燃剤(ホウ酸)の毒性は食塩よりも安全で、防虫・防カビ効果もあります。
新聞紙には断熱・調湿性能があるため、壁内結露で沈下することもなく一年を通して室内を快適に保ってくれます。