住宅密集地で景色を上手に取り込むデッキのある家
カテゴリ: 完成/2017年4月30日
お庭の先に広がる気持ちの良い景色を最大限に生かし、
住宅街に居ながら自然を満喫できる素敵な空間を実現することが出来ました。
当初の計画は、家に数多く所有し和室にまで溢れていた本のための書庫を
部屋として増築したいという施主様の希望からスタートしました。
↓写真奥の和室との間が増築予定スペースです。
さっそく実際に住まいの様子を見せて頂きながらヒアリングを行います。
詳しく聞いていると、課題となっていた本の貯蔵にはそんなに大きな空間は必要なく、
キッチン横にバックヤードのようなちょっとした空間を増築する事で解決できそうです。
その他に今まで本が溢れデッドスペースになっており、
外部のデッキも分断され孤立していた和室とのつながりのなさや、
デッキ日除けのためにせっかくの景色が隠れてしまっている現状が見えてきました。
お庭の先に広がるこの景色を生かしたいものです。
仮に増築した場合の屋根の高さや、デッキ日除けの屋根の大きさをみんなで検討します。
じっくりと打合せたら着工です。土間から斫ってきれいにしていきます。
途中には習字教室のお子さんからこんなかわいい声援も頂き、ようやく土間が完成!
そしていよいよ、デザインもすっきりした庇とデッキ・手摺もできました!
庇は十分な大きさがあるので、景色を楽しみながらデッキでもゆっくりくつろげそうです。
このドアの奥がちょっとした書庫兼収納スペースになりました。
少しの空間ですが、本だけでなく表に出ていたものも
まとめて収めることができ、生活空間がよりすっきりしました。
書庫やデッキ以外にも、
ちょっとした事ですが、毎日の生活の導線の中でボトルネックになっていた
玄関~リビングの入口を開き戸から引き戸に変え、行き来がスムーズになりしました。
そして引き戸を開けると正面に本棚も!
本好きの施主様の部屋の世界観にマッチするように考えながら、
施主様とたか建築舎社員で検討しながら一緒に作った
『魅せる本棚』です。(右下が以前の写真です)
窓も隠されるほど本が積み上げられていた和室は、
朝日が差し込む広々とした気持ちの良い空間に生まれ変わりました。
和室から外のデッキへ。
気持ちよくメインスペースと繋がるようになりました。
完成後ゴールデンウィークには一緒に塗装も行いました。
このように、暮らしの中で感じていたちょっとした不便やご希望について、
施主様としっかりコミュニケーションを取りながら一緒に進めることで、
より暮らしやすく素敵な空間へとリフォームしていくことができます。
ではまた新しい生活に馴染む頃、
改めて様子をご紹介致します!