小国の森づくりエコツアー2019に参加しました!
カテゴリ: イベント/2019年12月1日
毎年花火を見に行く筑後川の水源・阿蘇はとても澄んだ空気です。
花火大会に続きこちらも当日天気が好転し、12月にして汗ばむ陽気の中、
今年で10年目を迎える小国の森づくりエコツアーにお客様と参加させてもらいました。
いつもは何気なく手に取っていた杉の苗、
今回は杉の穂採り~コンテナ挿し、根を張り成長するまでの
肥料や消毒など苗木ができるまでの過程を熱心に丁寧に教えて頂きました。
ほんのり紅葉した苗、大きな切り株が残る伐採跡地に新たに植林します。
木の扱いに慣れている大工も、植林となるとまた体の使い方が違います。
植林って畑仕事のようにけっこう体を使います。
しっかり埋めたら風で倒れないように周りの土を締め固め。
良い感じに埋まってきました。
杉の子ども、かわいいでしょ。ここから何十年もかけて大きな杉の木に成長します。
一段落!続いてバスで伐採現場へ。
バスから見える広大な景色・高い杉の木の間を抜け歩く道、日ごろの生活とはスケールが違います。
カッコいい木こりさんたちの伐採を間近で見学しました。
切りたての杉の木はしっかりと目が詰まっていて、断面は地面から吸い上げた水分でしっとりしています。
木くずもとても良い香り。木の家の中でも森林浴のようなリラックス効果が得られるんですよ。
この心地良さが浸透し、最近木の家をつくりたい方が増えていますが、
実は木こりさんたちも50~70代と高齢化し後継をいかに育てるかが課題だそうです。
小国町森林組合では一人親方の組合を作り講習会などサポートを行っています。
山や自然に興味のある方ぜひ小国杉の魅力をご覧下さい。
→小国町森林組合HP
お昼をはさみ午後は学びやの里・木魂館でかける木工舎さんによるワークショップ。
真っさらな手ぬぐいに小国杉の年輪を版画し、
オリジナルの年輪手ぬぐいをつくります。
色んな年輪を配置してデザインの構想を練っています。真剣。
良い組合せが見つかったらさっそく版画へ。
ものづくりが大好きなたか建築舎。遊びも学びも真剣に楽しみます。
さあどんな年輪手ぬぐいができるか、乾燥させる間に
阿蘇地域活性化の一環、木の駅プロジェクトを学んできました。
こちらでは通常なら廃棄・山に放っておく杉を温泉の加温に活用しているそうです。
森に残されている木材を1mにカットして持ってきてもらい、地域で使えるモリ券に交換・循環させるしくみ。
薪ボイラーで燃やして熱交換、後に出る灰も少量ですし、森もより管理され人や地域も潤って一石二鳥です。
→木の駅プロジェクト
さあ年輪手ぬぐいが完成。デザインも十人十色、お気に入りの一枚が出来上がりました!
木の家もたくさんの人の手が掛かってつくり上げられますが、
その材料ができるまでにももっと膨大な時間と労力がかけられていることをツアーを通して感じました。
こんな木を使って建てた木の家に暮らせたらより一層、家に愛着が持てそうです。